横浜三渓園で梅を観る

 2月度の歩こう会は、横浜を熟知している中央ブロックの清水貞夫さんに、資料作りと案内をして戴きました。参加者32名が2月10日午前10時に、JR根岸線山手駅を出発し、本牧山頂公園、本牧神社を経て、三渓園まで5km歩きました。
 三渓園は、明治大正にかけて生糸貿易で財をなした実業家、原三渓が造った約53千坪の庭園で、国指定重要文化財を含む10棟の建物があます。神奈川県民なら誰でも一度は訪れている名勝ですが、今回は清水さんの他、ボランティアガイド3人から詳しく説明を聞き、その歴史的価値に驚きました。
 三渓園では、年間を通じて多様な花や樹木が楽しめます。2月は観梅会を開催中で、6百本の梅がほぼ満開でした。なかでも竜が地を這うような枝ぶりの「臥竜梅」や、花弁を支える萼の部分が緑色の「緑萼梅」は珍しいものでした。
 原三渓の支援を受けた多くの芸術家、文化人の足跡と作品が園内に残っています。100年前の横浜に、とてつもない財力、包容力、組織力を持った巨人がいたことを知りました。   
(北ブロック 福江孝夫)

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